リノベーションコラム

●性別による違いについて

一概には言えませんが、20代前半までと40代半ば以降の女性はピンクに代表される女性らしい色を好む傾向が強いようです。インテリアテイスト的にはカントリー調、ナチュラルなど保守的な感じが特に子育て世代の女性には多く好まれるように見受けられます。その一方で男性のほうは他人とは違う個性あるものに惹かれる冒険心あるタイプも、特に独身には多いようです。もちろんインテリアや色などに興味のない男性は女性よりも圧倒的に多いのは事実であり、夫婦でたいていの場合は主導権、決定権は奥様が握っていることが多いものです。

●高齢者に関して

人は40歳くらいから老眼が始まると言われています。目の老化が体の他の部分よりも早く始まるようです。高齢者は当然老眼のため目の水晶体が黄色く濁っています。白内障である場合もあります。そうなると寒色が褐色がかって見えるのです。青が茶色のように見えるのです。つまり私たちがこういう色、と認識している色と、高齢者が実際に見ている色は全く違うということにもなりうるのです。本来、同系色相の配色には安定感があり、インテリアのベーシックカラーとして好まれていますが、白内障になると差がより小さくなるため、意識的にメリハリのある色彩計画にすべきでしょう。高齢者だからといってやたら落ち着いた色にこだわる必要もないでしょう。むしろおさえ気味でも明るさのある色使いのほうが向いているのではないでしょうか。特に気を付けたいのは、身体機能が落ちてくることによる、住宅の中での事故防止です。段差のあるところに目立つ色で見切りを入れるとか、視認性の高い色を使用するなどの工夫が必要です。スイッチに関しても、これをユニバーサルデザインにするだけでなく、色でもハッキリと視認できるようにすることです。ただし、あまりに不自然にやりすぎるとリハビリ施設のようになってしまうので、センス良く、バランス良く配色したいところです。

●ファミリー層の場合

新築分譲マンションなどの場合、たいていセレクトカラーといって2,3パターンの床、建具、キッチンなどの面材色のカラースキームが用意されます。そこでファミリー層に圧倒的に選ばれているのはナチュラル系の色調で、ニュートラルな色合いでやや明るめのライト感覚のカラーセレクトです。

●若者の場合

ファミリー対象物件よりもデザインや色で冒険できます。ベースカラー以外に、建具や枠に少し色を付けてみるとか、キッチン前の壁に市松タイルを貼ってみるとか。あるいはバス、トイレなどの狭い空間なら、多少思い切った色使いをしても「面白い」「個性的」とプラス方向に評価されることはあります。インパクトのある色使いやメタリックな感じなど、生活感を感じさせない雰囲気作りも一部に取り入れるとよいでしょう。

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